こんな症状でお悩みの方
不安障害
不安障害とは、病的な不安を中心とする一連の疾患を総称したものです。 パニック障害、社会不安障害、強迫性障害などに分類され各々に特徴がありますが、基本的には強い不安や恐怖感のほかに、発汗や動悸など様々な身体症状が出現します。
パニック障害は突然理由もなく動悸・めまい・発汗・窒息感・手足の震え・吐き気などの身体症状とともに、「死ぬかもしれない」という強い不安に襲われる発作を繰り返す病気です。発作は突然始まり数分間持続しますが、病院に運ばれた頃には消失し、検査でも異常が見つかりません。発作がない時でも再発を恐れ、発作時に似た状況や電車・エレベーター・公衆の場など「逃げられない」場所を避けるために日常生活に支障が生じます。
社会不安障害は、他人からの評価や人前に出ることに対して過度の不安と身体症状が現れ、そうした場面を避けるようになります。思春期から成人早期の発症が多く、単なる性格の問題と誤解されがちです。
強迫性障害は、不適切な考えが心に浮かび、不合理と知りつつも心から離れず、その不安を打ち消すために儀式的な行動を繰り返す病気です。たとえば、トイレに入るたびに「手の汚れ」を強く感じ手洗いを長時間続ける、外出前に施錠やガス栓の確認が止まず時間に遅れる、といったものです。
不安障害の治療では、薬物治療と合わせて病気の理解や不安への対処を深めるような認知行動療法が行われる場合もあります。